「C-HRハイブリッドの後部座席の下にあるフィルターは掃除した方がいい?」
「駆動用バッテリーの冷却用吸入口はどこにある?」
「自分で掃除するときは、どうすればいい?」
C-HRハイブリッドには、駆動用バッテリーを冷却するための駆動用電池冷却用吸入口があります。
吸入口にはフィルターがあり、ホコリなどがたまって目詰まりすると、駆動用バッテリーの冷却に悪影響を及ぼす可能性があります。
ただし、清掃方法には注意が必要です。
エアダスターで吹き飛ばすのではなく、掃除機でホコリを吸い取るのが基本です。
この記事では、C-HRハイブリッドの駆動用バッテリー冷却用吸入口について、次の内容を紹介します。
- 冷却用吸入口・フィルターの場所
- 正しい清掃方法
- 清掃するタイミング
- DIYするときの注意点
なお、この記事で扱うのはハイブリッド車のZYX10・ZYX11系です。ガソリン車のNGX10・NGX50には同じ駆動用バッテリーはありません。
C-HRの駆動用バッテリー冷却フィルターは掃除した方がいい?
結論からいうと、吸入口やフィルターにホコリがたまっている場合は清掃した方がいいです。
トヨタの取扱説明書でも、駆動用電池冷却用吸入口にホコリがたまったり、目詰まりしたりしていないか定期的に点検するよう案内されています。
目詰まりした状態で走行を続けると、駆動用バッテリーの冷却に悪影響を及ぼします。
駆動用バッテリーが過熱すると入出力が制限され、モーターで走行できる距離が短くなったり、燃費が悪化したりする可能性があります。
C-HRを10万キロ前後まで乗っている車両で、一度も確認したことがない場合はチェックしてみるといいでしょう。
→ C-HRが10万キロを超えたら何を交換する?交換部品・費用を解説
C-HRの駆動用電池冷却用吸入口はどこ?
C-HRハイブリッドの駆動用電池冷却用吸入口は、運転席側のリアシート下部にあります。
後席の足元から見ると、シート下の側面に格子状の吸入口があります。
ここから車内の空気を取り込み、駆動用バッテリーの冷却に使用しています。
そのため、吸入口の前に荷物を置いたり、シートカバーなどでふさいだりしないことも重要です。
リアシートを取り外す必要は基本的にない
吸入口を掃除するために、リアシートそのものを取り外す必要は基本的にありません。
まずは外側から掃除機を当てて、吸入口やフィルターに付着したホコリを吸い取ります。
それだけで汚れを取りきれない場合に、吸入口カバーを外してフィルターを清掃します。
年式によってカバーやクリップの形状が異なる可能性があるため、実際に取り外す場合は車両の取扱説明書を確認してください。
まずは吸入口を掃除機で清掃する
C-HRの冷却用吸入口を清掃するときは、最初からカバーを分解する必要はありません。
まず次の方法で清掃します。
- 安全な場所に車を停める
- パワースイッチをOFFにする
- 運転席側リアシート下部の吸入口を確認する
- 掃除機を使って吸入口とフィルターのホコリを吸い取る
表面に付着しているホコリや髪の毛程度であれば、この方法で除去できることがあります。
エアダスターやエアガンは使用しない
ここは特に注意したいポイントです。
駆動用電池冷却用吸入口の清掃に、エアダスターやエアガンは使用しないでください。
圧縮空気で吹き飛ばすと、フィルター表面のホコリを車両内部へ押し込んでしまう可能性があります。
清掃は、掃除機などを使ってホコリを「吸い取る」のが基本です。
ホコリが取れない場合はフィルターを外して清掃
外側から掃除機をかけても汚れが残っている場合は、吸入口カバーを外してフィルターを清掃します。
2018年5月以降のC-HRハイブリッドの取扱説明書では、おおむね次の流れになっています。
- パワースイッチをOFFにする
- 吸入口カバーを固定しているクリップを外す
- 吸入口カバーのツメを外す
- 吸入口カバーを取り外す
- フィルターをカバーから取り外す
- 掃除機でフィルターのホコリを吸い取る
- 吸入口カバーにたまったホコリも掃除機で清掃する
- フィルターとカバーを元通り取り付ける
無理にカバーを引っ張ると、ツメを破損する可能性があります。
年式によって手順が異なる場合があるため、必ず自分のC-HRの取扱説明書を確認してから作業してください。
清掃するときに絶対に注意したいポイント
駆動用バッテリー周辺は高電圧システムを使用しているため、通常のエアコンフィルター清掃とは注意点が異なります。
特に次の点を守ってください。
- 作業前にパワースイッチをOFFにする
- エアダスター・エアガンを使用しない
- 水や洗剤などの液体で清掃しない
- 吸入口の中に異物を入れない
- フィルターを破損させない
- フィルターを外した状態で走行しない
- 吸入口付近のサービスプラグには触らない
サービスプラグには絶対に触らない
吸入口カバーを外すと、その近くにサービスプラグがあります。
サービスプラグはハイブリッドシステムの高電圧に関係する部品です。
フィルター清掃ではサービスプラグを操作する必要はありません。
触ったり、取り外したりしないでください。
作業に不安がある場合は無理をせず、トヨタ販売店などへ依頼する方が安心です。
C-HRの冷却フィルターは何キロごとに掃除する?
「何キロごとに必ず清掃する」と一律に決まっているわけではありません。
基本は、吸入口にホコリがたまっていないか定期的に確認し、汚れていたら清掃します。
ただし、トヨタの取扱説明書では、次のような使用環境の場合に25,000kmごとを目安としてフィルターを清掃するよう案内されています。
- 車の使用頻度が高い
- 交通量の多い大都市で使用する
- 粉じんの多い場所を走行する
- 寒冷地などで使用する
これは「すべてのC-HRが25,000kmで必ず交換」という意味ではありません。
走行距離だけでなく、実際の汚れ具合を確認することが大切です。
ペットを乗せる場合もこまめに確認
ペットを頻繁に乗せる場合は、車内に毛や細かなホコリが増えやすくなります。
そのため、走行距離だけで判断せず、ときどき吸入口の状態を目視しておくと安心です。
「半年ごと」「5,000kmごと」などと決める必要はなく、汚れが目立ってきたら清掃するという考え方でいいでしょう。
警告メッセージが表示されたら早めに清掃する
フィルターや吸入口の目詰まりが進むと、マルチインフォメーションディスプレイに冷却部品のメンテナンスを促すメッセージが表示される場合があります。
2018年5月以降のC-HRの取扱説明書では、
「駆動用電池の冷却部品のメンテナンスを販売店で受けてください」
という表示が案内されています。
この表示が出た場合は、吸入口カバーを取り外してフィルターを清掃します。
清掃後はハイブリッドシステムを始動して、警告メッセージが消えるか確認してください。
清掃直後には消えず、しばらく走行してから消える場合があります。
フィルターを清掃しても警告表示が消えない場合は、トヨタ販売店で点検を受けてください。
フィルターが破損していたら交換する
フィルターに破れ、変形、損傷がある場合は、そのまま使用せず交換を検討します。
トヨタの取扱説明書でも、フィルターが損傷した場合は販売店で新しいフィルターへ交換するよう案内されています。
また、適合が確認できない別のフィルターを吸入口に追加するのは避けた方がいいです。
フィルターを外したまま走行することもできません。
駆動用バッテリーと補機バッテリーは別物
C-HRハイブリッドには、大きく分けて2種類のバッテリーがあります。
- モーター走行などに使用する駆動用バッテリー
- 車両の電装システムなどを動かす12Vの補機バッテリー
今回清掃しているフィルターは、駆動用バッテリーを冷却するためのものです。
12V補機バッテリーの寿命や交換方法を調べている場合はこちらの記事を参考にしてください。
→ C-HRハイブリッドの補機バッテリーのトラブル対策と選び方
エアコンフィルターとも別物
名称に「フィルター」が入るため混同しやすいですが、エアコンフィルターとも別の部品です。
エアコンフィルターはグローブボックス奥にあり、車内へ取り込む空気のホコリや花粉などを除去します。
一方、今回のフィルターは駆動用バッテリーの冷却に使われます。
エアコンの臭いや風量が気になる場合はこちらを確認してください。
DIYが不安ならディーラーへ依頼する
吸入口表面を掃除機で清掃する程度なら比較的簡単ですが、カバーを外す作業に不安がある場合は無理をする必要はありません。
特に、次のような場合はトヨタ販売店などへ相談するのがおすすめです。
- 吸入口カバーが外れない
- クリップやツメを破損した
- フィルターが破れている
- 清掃後も警告メッセージが消えない
- ハイブリッドシステムの警告灯が点灯している
清掃料金は店舗や作業内容によって異なるため、依頼前に確認してください。
C-HRの冷却フィルター清掃に関するQ&A
リアシートを外さないと掃除できない?
基本的にはリアシートを取り外す必要はありません。
運転席側のリアシート下部にある吸入口へ掃除機を当てて清掃できます。
汚れが取りきれない場合は、吸入口カバーとフィルターを外して清掃します。
エアダスターを使ってもいい?
使用しないでください。
ホコリを内部へ押し込んでしまう可能性があるため、掃除機で吸い取ります。
フィルターは水洗いできる?
水やその他の液体を使用して清掃しないでください。
駆動用バッテリー周辺に水が入ると、故障につながるおそれがあります。
25,000kmで必ず清掃する?
すべての車両で一律ではありません。
使用頻度が高い場合や粉じんの多い地域などでは、25,000kmごとが一つの目安です。
それ以外でも、吸入口にホコリがたまっていたら清掃してください。
ZYX10とZYX11で確認した方がいい?
どちらもC-HRハイブリッドですが、生産時期によって取扱説明書が分かれています。
カバーの外し方など細かな手順を確認するときは、自分の車両の年式に対応した取扱説明書を確認するのが確実です。
まとめ:C-HRの冷却フィルターは掃除機で定期的に清掃
C-HRハイブリッドの駆動用電池冷却用吸入口は、運転席側リアシート下部にあります。
大切なポイントをまとめると、次のようになります。
- 吸入口は運転席側リアシート下部にある
- まず外側から掃除機でホコリを吸い取る
- エアダスター・エアガンは使用しない
- 汚れが取れない場合はフィルターを外して清掃する
- 水や液体を使用しない
- サービスプラグには絶対に触らない
- 使用環境によっては25,000kmごとが清掃の目安になる
特に初期型C-HRは年数が経過しているため、一度も確認していない場合は吸入口の状態をチェックしてみるといいでしょう。
C-HRをこれからも長く乗りたい方は、駆動用バッテリーだけでなく、10万キロ前後で確認したい消耗部品も合わせて点検してください。
→ C-HRが10万キロを超えたら何を交換する?交換部品・費用・長く乗るコツ
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